一人授業参観

5年生のとき 家庭科の調理実習があるので来てほしい。と先生から電話が入りました。

地域の学校評議員さんも来るので一緒に見て下さい…。

というのは建前で、

包丁を使うので、危ないみたいなことを言っていたのが本音かな。

いくら何でも包丁を振り回したりはしないです!と言いたかったけど、

そこはぐっとこらえました。

みんなとのやりとりの様子は見たかったし特別待遇だわ、と思い直して行きました。

先生の説明はざわざわした中で、

一方的に話していて聴こうとしても、全然聞こえないなあと思っていた私。

それでも、子どもたちは適当に作業に取り掛かります。

ホウレンソウのお浸し、茹で卵を手際よく作っていきました。

私がいたせいなのか、会話は少なく何となくそれぞれの技量にあった仕事を分担していた感じ。

Kは女子に『これ、やって。』と目で促されて、いい感じで作業していました。

私も試食させていただき、給食までごちそうになって緊張もほぐれたころ、

班の男の子が私に話しかけてきました。

『あのー、家でのお手伝いを一人一人発表しているんですけど、Kだけまだ発表できてなくて…。 家で手伝いしていないから発表できません、って言ってて。』

『でも、この前 Kが『お仏壇の仏様にご飯を毎日供える』っていうから、それ立派なお手伝いじゃんって言ったんですけど、Kは当たり前のことだからお手伝いじゃないっていうんです。』と。

班の他の子供たちも、うんうん、といった様子で注意を向けていました。

すると、息子が『じゃあ、そのこと今日発表しようかな。』と嬉しそうに言いました。

教えてくれた子も班のみんなも嬉しそうでした。

そして、私も教えてくれたその男の子に感謝しました。


が、しかし! 

その後、思いもよらない先生の発言により事態は急変。

給食の片付けをしながら、さっきの男の子が先生に

『今日、Kがお手伝いの発表をするっていってます!』と話してくれ、Kもその横でにこにこしてました。

なのに、先生は『えー、だって前にKはお手伝いしてないって言ってたじゃん。』と何ともやる気のなくなるような発言。


一気に場はしらけ、Kも顔色が一変して片づけていた椅子をバン!と投げその場からいなくなってしまいました。

その日は、それで私も帰宅したのでしたがKと先生との関係はさらに悪化してしまいました。 


男の子が言ってくれたこともKの気持ちも宙ぶらりんになってしまうと思い、

面談の際にお話ししなくては、と思いました。

後日のその面談では、またまたぎょっとすることを先生から言われ、

ちょっと穏やかでない私でした。






心にリモコン

『自分を動かすリモコンを頭に持たせるのは嫌なんだ。心に持たせていたいんだ!』息子けんすけ(当時小5)が学校に行きたくないその理由を泣きながら叫んだ。友達も好き、休み時間も楽しい、勉強もできるようになりたい、でも学校へは行きたくない。さあ、どうする!? 感覚が敏感で繊細なHSCという特性を持つ息子との日々…。子育て備忘録。

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